小型ダイオードレーザー治療

レーザーの違いとその効果

レーザーの波長

CO2、Er:YAG、Nd:YAGなど、ダイオード以外にもレーザー装置には多くの種類がありますが、その最大の違いはレーザーの波長です。それぞれの波長で水、ハイドロキシアパタイト、ヘモグロビン、メラニンなど、人体を構成する物質の吸収係数が異なるため、各レーザーで効果的な組織が異なるのです。

なぜダイオードレーザー(半導体レーザー)なのか?

ダイオードレーザー表

ダイオードレーザー(半導体レーザー:810nm~980nm)は、従来ソフトレーザーとして疼痛の緩和や創傷の治癒促進に使われてきましたが、その後、技術革新によりレーザー出力を大幅に向上できるようになったことで切開・切除などの外科処置まで可能になりました。くわえて、ダイオードの波長はヘモグロビンの吸収係数が大きいため、外科処置の際に非常に高い止血効果を持つことが発見されました。また、外科処置だけでなく、エンド、ペリオ、インプラント周囲炎などの殺菌、歯肉圧排、ホワイトニングにまで使える多機能さも大きな特徴です。さらに他のレーザー装置に比べて小型・安価に製造できることもあり、ダイオードレーザーは世界で今もっとも注目されているレーザー装置です。

CALL臨床使用機材:ドイツelexxion社 pico・nano

世界の数あるダイオードレーザーの中でCALLが臨床で活用しているのは、ドイツの歯科用レーザーのリーディングカンパニー、エレクシオン(elexxion)社の小型ダイオードレーザー、pico(ピコ)とnano(ナノ)です。

ポータブル歯科用レーザー pico

pico
レーザークラス Class 4
波長 810 nm +/- 10nm
(最小〜)最大出力 0.1、1.0、5.0W
平均出力 2.5 W
CW 出力 1W
照射パターン CW, 12, 16, 20kHz (DPL)
パルス幅 26 μs
サイズ H11.5×W9.0×D2.8cm
重量 590 g

デスクトップ歯科用レーザー nano

nano
レーザークラス Class 4
波長 810 nm +/- 10nm
(最小〜)最大出力 0.01 ~ 15 W
平均出力 7 W
CW 出力 0.01 ~ 7w(推奨 1W)
照射パターン CW ~ 20,000Hz(DPL)
パルス幅 16 μs
サイズ H34 x W18 x D20 cm
重量 3.7 kg

なぜelexxionなのか?

照射方式

これまでレーザーの照射方式は、連続照射(CW)や連続照射のON/OFFを一定期間ごとに切り替えるゲート式パルス照射(Gated Pulse)が多く、組織がすぐに炭化してしまうのが問題でした。
この問題を解決すべく開発された照射方式がDPL(Digital Pulsed Laser:エレクシオン社特許技術)です。高出力レーザーを20,000Hzで正確に制御することにより、高い切開能力を維持しながら最適な冷却期間を与えて組織の炭化を防ぐことが可能です。

適応症

照射方式

従来のソフトレーザーの疼痛緩和や治癒促進だけでなく、パワーの向上で外科処置もできるようになったダイオードレーザー。高い止血効果だけなく、DPL搭載の機種を用いると炭化も回避できます。他にも、エンド、ペリオ、インプラント周囲炎などの殺菌、歯肉圧排やホワイトニングにまで使用できる幅広い適応症が魅力です。

オペ動画

開窓

このビデオでは、矯正中の患者にelexxion社の15Wダイオードレーザーを用いて開窓を行った症例の切開のスピードをご覧いただけます。ブラケットの接着を妨げる出血はありません。

小帯切除

小帯切除は15Wの高出力レーザーでDPL(Digital Pulsed Laser)で行います。極少量の麻酔が必要です。このオペはレバノンのDr. Maxim Bainiによって行われました。
 
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